次亜塩素酸水に関する報道・ネット記事への見解

新型コロナウイルスの影響で、様々な被害や影響を受けている皆様に対して心よりお見舞い申し上げます。また、弊社製品『微酸性電解次亜塩素酸水』をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

 

5月29日に新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会事務局が発表したファクトシートを受け、十分な知識や確認もないままに行われたと思われる報道や、ネットの書き込みや意図的とも思われる記事により、不安に駆られた消費者の方々より多数のお問い合わせを頂いております。この機会に少し詳しくご説明させていただきます。

 

「次亜塩素酸水」とは・・・

 

マスコミの報道も含めネット等では「次亜塩素酸水」という言葉がその定義を無視していろいろな物質がごちゃまぜに使われています。また商品説明においても販売者が誤った使用をしている製品があるのが現状です。「次亜塩素酸水」は厚生労働省により電解質(原料)、製造方法が定義されています。

 

『塩酸又は塩化ナトリウム水溶液を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。』

 

また「次亜塩素酸水」の種類として、pHと有効塩素濃度により、強酸性次亜塩素酸水(pH2.7以下、有効塩素20~60ppm)、弱酸性次亜塩素酸水(pH2.7~5.0、有効塩素10~60ppm)、微酸性次亜塩素酸水(pH5.0~6.5、有効塩素10~80ppm)に分類され、これらが厚生労働省により食品添加物殺菌料に指定されています。言い換えるとこれら以外は「次亜塩素酸水」でもなければ、食品添加物でもないという事です。

 

【厚生労働省 次亜塩素酸水】

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybg.pdf

 

本来の「次亜塩素酸水」と言える物以外の次亜塩素酸を含有する水溶液については、電解次亜水(性質は概ねpH7.5以上、塩素濃度30~200ppm、塩化ナトリウム水溶液の電気分解で生成する次亜塩素酸イオンを主成分とするアルカリ性電解水)と、酸性化次亜水(性質は概ねpH微酸性~弱酸性域、塩素濃度100~500ppm、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)と塩酸等を混合希釈し作成)のネーミングで分類することを、一般財団法人機能水研究振興財団が提唱されています。

 

【一般財団法人機能水研究振興財団 機能水ニュースレター号外R2-1】

http://www.fwf.or.jp/data_files/view/1736/mode:inline

 

殺菌消毒の作用をする水溶液中の塩素(Cl)はpHによって状態が変わります。pH7.5で非解離型次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸イオン(OCl⁻)が1:1となります、pHが大きくなりアルカリ性に傾くと次亜塩素酸イオン(OCl⁻)が増え、pHが小さくなり酸性に傾くと非解離型次亜塩素酸(HClO)が増えます。更にpH3以下の強酸性に傾くと非解離型次亜塩素酸(HClO)の一部が溶存塩素(Cl₂)となり塩素ガスを発生する可能性があります。それぞれの状態は殺菌消毒の強さが異なるためpHの値は重要となります。

 

ここでの殺菌消毒という言葉は慣用語として使用しています。殺菌や消毒という表現は薬機法の医薬品や医薬部外品で使える言葉であり、雑貨品扱いの『微酸性電解次亜塩素酸水』の効果効能を表すものではありません。知る限り「次亜塩素酸水」で医薬品の指定を受けている物はありません。「次亜塩素酸水」は効果効能を謳うことができません。

 

{次亜塩素酸ナトリウム}とは・・・

 

今回誤解を招きやすくしている要因の一つに{次亜塩素酸ナトリウム}があります。{次亜塩素酸ナトリウム}は水酸化ナトリウム(NaOH)に塩素ガスを吸収させて製造された物質で、次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は全くの別物です。これを混同解釈してファクトシートが作成され、確認されずに報道された感があります。

元々{次亜塩素酸ナトリウム}が食品添加物殺菌料に指定されていました。希釈された次亜塩素酸ナトリウム水溶液はpH7.5以上、塩素濃度100~1000ppm、アルカリ性で主成分は次亜塩素酸イオンです。素手で扱うのは危険ですし、とても塩素臭いです。

 

『微酸性電解次亜塩素酸水』とは・・・

 

弊社製品の『微酸性電解次亜塩素酸水』は電解質に希塩酸を用い無隔膜電解槽にて電気分解で次亜塩素酸を生成しています。製造時のpHは、5.7±0.2の微酸性で、塩素濃度は36±2ppmです。「次亜塩素酸水」の微酸性次亜塩素酸水に分類される性質です。

当然「食品添加物殺菌料に指定されています」と言いたいところですが、なぜか容器に詰めるとその段階で食品添加物ではなくなるそうなので、電解質、製法、性質が全く同じでも、食品添加物としては使用しないでください。

 

新型コロナウイルスに対して・・・

 

「新型コロナウイルスに効きます」と言えれば良いのですが、先に述べました通り雑貨品扱いとなるので効果効能は謳えません。

インフルエンザウイルスやノロウイルス、細菌やカビ等に効果がみられる話は、弊社で使用している微酸性電解水生成装置メーカーの森永乳業、一般財団法人機能水研究振興財団、微酸性電解水協議会のテストデータや見解をもとにお伝えしています。

 

【森永乳業】

https://www.morinagamilk.co.jp/products/purester/feature/index4.html

 

【一般財団法人機能水研究振興財団】

http://www.fwf.or.jp/kinousui.html

 

【微酸性電解水協議会】

http://bisan.fwf-aew.jp/images/tsusin.pdf

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する微酸性電解水についてのQ&A(2020.2.25)

 

また、5月28日に独立行政法人製品評価技術基盤機機構(NITE)より公表された「新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について」では強酸性、弱酸性、微酸性次亜塩素酸水の条件を変えた9種類のサンプルで新型コロナウイルスを用いた検証試験の結果が公表されています。

国立感染症研究所で行われた次亜塩素酸水の微酸性電解水でpH5.0、有効塩素濃度49ppmをウイルス液とサンプル液の比率1:19で測定したすべての反応時間において99.9%以上の感染価減少が認められ、1分及び5分においては99.99%以上の感染価減少が報告されています。

しかし、北里大学での同サンプルを比率1:9で測定した結果はウイルス不活化効果は認められませんでした。この事よりたっぷりと使用しないと十分な効果が表れないと推測されます。

またほかのサンプルにおいては、99.9%未満の結果や、一定の傾向が捉えられず引き続き検証試験を行う事とされています。

何故この報告が出ているのに「次亜塩素酸水の新型コロナウイルスへの有効性は確認されず」の報道になるのかまったくもって理解に苦しみます。

実態は引き続き確認を行って頂けるとの事なので今後の結果に期待し注目しています。公的な機関が検証試験を行ってくれる事で、雑貨品扱いで効果効能を謳えない『微酸性電解次亜塩素酸水』でも消費者の方々にご判断していただきやすく

なります。

 

【新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会 第4回委員会の議論のまとめ】

https://www.nite.go.jp/data/000109489.pdf

 

【新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について】

https://www.nite.go.jp/data/000109487.pdf

 

空間噴霧に関して・・・

 

この件に関してもファクトシートにある、WHOの見解、米国疾病予防管理センター(CDC)の見解、中国国家衛生健康委員会の見解から「有効性が確認されていない、安全性が明確になっていない」の報道や記事になっていますが、そもそも海外には電解次亜塩素酸水なるものは無いと聞いています。広い意味での消毒剤の噴霧を指していると思われます。中国に関しては参照元に「人体を消毒するために粉末消毒剤を直接使用することは適切ではありません」と書かれています。なんでこの内容から空間噴霧をやめさせるような話になっていくのかこちらも理解に苦しみます。

そもそも有効性、安全性について確立された評価方法が日本にも国際的にも無い。今回噴霧の有効性評価を行う予定も無い。そうであれば評価方法の確立や有効性評価を行うように考えてくれれば良いと思いますが、実績として噴霧装置メーカーが次亜塩素酸専用超音波噴霧器を15年間、累計20万台超を生産・販売し健康被害の報告が一切ない状況なのに、噴霧をやめさせる事で逆に悪い影響が出ないか心配です。

超音波霧化法による空間殺菌について、次亜塩素酸の権威とされる三重大学大学院生物資源学研究科福﨑智司教授が次亜塩素酸が菌やウィルスに対して有効であることに加え、空間噴霧の安全性についてもアカデミックな視点で公平性があるご意見及び研究成果を公表されています。

 

【一般財団法人食品分析センター 著:三重大学教授 福崎智司氏】

http://www.mac.or.jp/mail/141001/02.shtml

 

ここまでにご紹介させていただきましたウエブリンクの他にも、信頼に値する多数の次亜塩素酸水の有効性や安全性を証明する論文や報告がネットにあります。全てのリンクを紹介する事はできませんので是非皆様ご自身で検索して頂き、ご納得いただけましたら幸いです。

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